南西諸島 2012 7 16

2012年7月15日の国際戦略コラムには、このような記事があります。
 中国国防大学戦略研究所長の金一南少将は、
12日に放送された中国ラジオ公社とのインタビューで、
「釣魚島(尖閣諸島の中国名)に関しては、
日本側に、必ず、行動で見せてやらなければならないが、
問題の視野をさらに広げて、
沖縄の(中国への)帰属問題を正式に議論しなければならない」と述べた。
 もし日本が、ここで、尖閣列島の領有権で譲歩すると、
次は沖縄の領土問題が出てくることになる。
(以上、引用)
 今度は、尖閣諸島どころか、沖縄の「領土問題」でしょうか。
要するに、沖縄が、歴史的に日本の領土だったか、
あるいは中国の領土だったのか、それを問いたいということでしょう。
 私は、将来、こうなるだろうと見越して、
2010年3月27日に、平和ボケしている民主党政権に警告しました。
 外洋に進出したいと考えている中国からすると、
南西諸島(ここでは種子島から西表島と定義)は、
自分たちを閉じ込めておく柵、いや檻のように見えているでしょう。
 「歴史的に見て、現状維持国家(日本)の軍事力が、
現状変更国家(中国)の軍事力を上回っていれば、衝突には至らないが、
現状変更国家の軍事力が上回れば、武力衝突の可能性は格段と高まる」
(国際戦略コラムから)
 中国の経済は失速しつつあるという報道が多いでしょうが、
中国の軍事力は、今、昇龍の勢いがあります。

沖縄と中国 2010 3 27
 最近(2010年3月27日当時)、日本国内では、
沖縄の海兵隊基地の問題で大騒ぎとなっています。
 この問題に関しては、一見、無関心を装っている中国も、
本当は、手に汗握るような思いで見ているでしょう。
 もし、将来、気候変動や自然災害がなかったら、
中国は、経済的にも、軍事的にも世界最強の国となるでしょう。
 そこで、もし、あなたが中国の軍事指導者だったら、どう思うでしょうか。
まず、机の上に、世界地図を広げてみる。
千島列島や樺太がロシア領であるように、
台湾や南西諸島が中国領であっても不思議ではないと思うでしょう。
(ここでは、南西諸島とは、西表島から種子島までと定義します)
 ただし、これは妄想に終わるでしょう。
現在のところ、日本は、アメリカに次ぐ経済大国で、
沖縄には、世界最強のアメリカ軍が駐留しているからです。
 しかし、将来、日本経済が衰退し、
アメリカ軍が沖縄から撤退した時、
このような妄想は、現実のものと変わるでしょう。
 アメリカが発展する時、
アメリカの国力は、西へ拡大してきたのです。
東海岸から西海岸へ、
西海岸に達すると、次は、ハワイ。
戦後は、ハワイから沖縄まで拡大したのです。
 中国が発展する時は、東へ向かうでしょう。
東シナ海、東太平洋、ハワイ。
中国が東へ拡大する時、南西諸島は、ちょうどよい橋頭堡となるでしょう。
 半島や諸島(列島)は、海の勢力にとっても、陸の勢力にとっても、
必ず、橋頭堡として使われることになるのです。
 そういうわけで、半島や諸島(列島)に住む人たちは、
賢く生きなければならないのです。
つまり、常に国際情勢に敏感である必要があるのです。
 誤解のないように書きますが、
以上の文章は、あくまでも軍事的・地政学的観点から書いたものです。
 現在、日本と中国が目指しているところは、
経済発展や経済的な繁栄です。


































































































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